東証、一時500円超下落 中国景気の減速警戒

500円以上の下落を示す日経平均株価などのモニター=23日午後、東京・東新橋
500円以上の下落を示す日経平均株価などのモニター=23日午後、東京・東新橋【拡大】

 23日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅に反落した。下げ幅は一時500円を超え、取引時間中として約2カ月ぶりの安値を付けた。22日の米ダウ工業株30種平均の下落を受けて投資家心理が悪化した。23日の上海株が軟調に推移し、中国景気の減速が警戒されて平均株価は下げ幅を広げた。

 電機や銀行など幅広い業種の銘柄に売り注文が出て、ほぼ全面安の展開になった。

 午前終値は前日終値比494円77銭安の2万2120円05銭。東証株価指数(TOPIX)は35・01ポイント安の1660・30。

 22日の米国市場は、米上場企業の軟調な決算などが響き、ダウ平均は下落して取引を終えた。23日の東京市場は前日に上昇した反動で当面の利益を確定する売りも出た。

 サウジアラビア人記者の死亡事件を巡る中東情勢の緊迫化や、混迷する英国の欧州連合(EU)離脱交渉が引き続き懸念された。