中国、ゲーム認可を停止 暴力・賭博など表現懸念、関連企業の時価直撃 (1/2ページ)

今年5月、マカオで開かれた国際見本市で出展されたスマートフォン向けのゲームソフト(ブルームバーグ)
今年5月、マカオで開かれた国際見本市で出展されたスマートフォン向けのゲームソフト(ブルームバーグ)【拡大】

 世界最大のゲーム市場である中国で、ゲームソフトの新タイトルが出せない事態に陥っている。

 中国当局が8月から中国国内で実施していた「グリーンチャンネル」と呼ばれる暫定的な認可プロセスによるゲームライセンスの発行を終了したためだ。関係者が明らかにした。

 当局は一部のゲームについて、暴力や賭博といった表現に懸念を示し、今年に入りゲームの認可手続きを厳格化している。同プロセスの終了に伴い、中国での新作ゲームの公式の審査手段が完全に閉ざされることとなった。

 ◆関連企業の時価直撃

 関係者によると、グリーンチャンネル経由の認可は今月時点で完全に停止した。同チャンネルではゲームメーカーに対し、公式な認可プロセスの前にゲームへのユーザーの反応を試すことを許可していた。

 ブルームバーグは8月に中国当局がゲームライセンスの承認を凍結し、オンラインやモバイル、コンソール型ゲームが軒並み影響を受けたと報じていた。中国のゲーム市場は380億ドル(約4兆2700億円)規模とされ、規制強化で中国のゲームメーカーだけでなく、カプコンやネクソン、コナミホールディングスの株価も軒並み下げた。

 一部のアナリストは9月までにゲーム認可の凍結が解除されると見込んでいた。当局はこれに反して、一段の規制強化に踏み切ったもようだ。

 今回の規制強化により、テンセント・ホールディングス(騰訊)やネットイーズなどゲーム企業の時価総額が減る可能性があるほか、ゲーム業界を規制する中国共産党の長期的な方針をめぐる不透明感も強まった。

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