賃上げ「4%程度」 連合が春闘方針案

連合の神津里季生会長(納冨康撮影)
連合の神津里季生会長(納冨康撮影)【拡大】

 労働組合の中央組織である連合が15日、平成31年春闘の方針案を中央執行委員会でまとめた。ベースアップ(ベア)は2%程度を基準とし、定期昇給相当分を含め「4%程度の賃上げ」を要求する。今月30日に中央委員会を開き、春闘方針として正式に決定する。

 連合のベア要求は6年連続で、28年春闘以降4年連続で同水準となる。今回は大手・中小間の賃金水準の格差縮小を重視。産業別平均との差額などを踏まえて具体的な要求金額を算出する「賃金水準」方式を、全体の方針案に盛り込んだ。その指標とするため30年春闘の結果を年内に集計し、傘下労組へ伝える。

 方針案について神津里季生会長は「ここ数年で上がってきた底上げの成果を、社会全体へ広げる。マクロ経済に好影響・好循環をもたらすことも大きな目的だ」と会合後の記者会見で強調した。