TPP発効目前 20、21日に都内で詰めの協議

10月31日、記者会見でTPPの発効の見込みについて表明する茂木経済再生相=東京都千代田区
10月31日、記者会見でTPPの発効の見込みについて表明する茂木経済再生相=東京都千代田区【拡大】

 茂木敏充経済再生相は16日の閣議後の記者会見で、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の首席交渉官会合を20、21日に東京都内で開催すると発表した。TPPの発効が12月30日に迫ったことを踏まえ、発効後の運営や新規加盟国・地域の拡大について詰めの協議を行い、米国が推進する保護主義的な考えに対抗する。

 首席交渉官会合は日本の梅本和義首席交渉官が議長を務める。国内手続きを継続中の国から、進捗(しんちょく)状況の報告も受ける。

 発効後、締約国は来年1月にも閣僚級の「TPP委員会」を日本で開く。茂木氏は「TPPの効果が広く世界に及んでいくよう引き続き議論を主導していきたい」と語った。

 TPPをめぐっては、ベトナムが15日に国内手続きを終え、来年1月14日に7番目の締約国となることも決まったばかりだ。