日銀大阪支店長「大阪万博、関西ブランド向上に期待」

記者会見する山田泰弘日銀大阪支店長=30日、大阪市北区
記者会見する山田泰弘日銀大阪支店長=30日、大阪市北区【拡大】

 日銀大阪支店の山田泰弘支店長は30日の定例記者会見で、大阪開催が決まった2025年国際博覧会(万博)の関西経済への影響について「観光、産業面で高いポテンシャルをアピールし、関西のブランドを高めるまたとない機会だ」と述べた。

 山田支店長は今後の具体的な経済効果について、「施設など建設投資増加による直接効果に加え、来場者を見据えたホテル建設など関連投資も見込まれる。商業施設、交通インフラの整備などが期待される」と幅広い効果が及ぶとの認識を示した。現在、関西経済の牽引(けんいん)役となっているインバウンド(訪日外国人客)についても「一段と拡大する」とした。

 また、日銀大阪支店は同日、金融経済動向を発表し、近畿2府4県の景気判断を「緩やかな拡大を続けている」とし、前回から据え置いた。景気判断の据え置きは10カ月連続。台風21号による物流面の影響は薄れ、インバウンド消費が勢いを取り戻しているとして判断を維持した。