G20サミット、2日目の討議開始 首脳宣言、自由貿易の決意示せるか焦点

G20サミットでメイ英首相と会談する安倍晋三首相=1日、ブエノスアイレス(ロイター)
G20サミットでメイ英首相と会談する安倍晋三首相=1日、ブエノスアイレス(ロイター)【拡大】

 【ブエノスアイレス=蕎麦谷里志】アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催中の20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)は1日、2日目の討議に入った。中国が批判を受ける不公正な貿易慣行などの是正をめぐり、各国の意見が衝突。「自国第一主義」を掲げる米国の孤立も目立ち、G20の結束が揺らいでいる。1日午後に首脳宣言を採択して閉幕する予定で、自由貿易推進への決意を示せるかが焦点となる。

 2日目は11月30日の初日の討議に続き、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」で融資を受けている国の過剰債務問題について話し合い新興国経済の健全な発展に向けた対策を探る。マネーロンダリング(資金洗浄)への悪用が懸念される仮想通貨の規制なども論点。国際的な課税逃れへの対応や地球温暖化対策、食糧安全保障なども議題となる。

 閉幕に合わせて採択を目指す首脳宣言をめぐっては、米国と中国が貿易に関する表現で対立。米国は「保護主義と闘う」という自由貿易の重要性を訴える表現に難色を示す。これに対し、中国は進出企業への先端技術の移転強要などを問題視されており、自国に不利な文言が記載されることに抵抗している。

 サミット終了後、G20の議長国はアルゼンチンから日本に移る。来年6月に福岡市で財務相・中央銀行総裁会議、大阪市でサミットが開催される予定。