□日本医師会常任理事・小玉弘之さんに聞く
--2050年に向けた社会制度改革を議論するため、9月に発足した経済産業省の有識者会議の委員に就任した
「『2050経済社会構造部会』という名称なので、医師会の入る余地があるかと思っていたが、会議の趣旨の一つは、健康づくりで高齢者の健康寿命を延伸して活躍の場を広げることだと考えている」
--会議では、どういう議論をしたいか
「健康づくりには『まちづくり』という観点が必要だというのが持論。秋田県は全国で高齢化率1位であり、人口減も1位で、出生率も最下位という環境にあるので、地元の経験を生かして発言したい」
--秋田での健康づくりの取り組みは
「15年に経済界や医療関係団体などで『日本健康会議』が発足したが、秋田県でも17年に『健康づくり県民運動推進協議会』が立ち上がり、私が会長に就任した。全世代、全地域、全職種による垣根を越えた会議で、県独自に健康経営企業を認定したり、教育委員会の協力で子供を起点にした家族の食生活改善などを進めている」
--健康の観点からのまちづくりとは