11月貸出残高2・2%増 7年2カ月連続プラス

 日銀が10日発表した11月の貸出・預金動向(速報)によると、国内銀行の月中平均の貸出残高は前年同月比2・2%増の460兆2085億円で、7年2カ月連続で前年を上回った。電力、ガス関連を中心に、中小企業の設備投資向けの融資が牽引(けんいん)した。

 大手銀行などの「都銀等」は、M&A(企業の合併・買収)に伴う貸し出しが伸び0・9%増の212兆5806億円となった。地方銀行と第二地方銀行の合計は3・3%増の247兆6279億円だった。

 都銀と地銀・第二地銀を合わせた実質預金と譲渡性預金の残高は、3・0%増の712兆2567億円だった。