史上最も遠い天体に接近へ 太陽系の始まりに迫る 米ニューホライズンズ

小惑星「ウルティマトゥーレ」(右)と無人探査機「ニューホライズンズ」の想像図(NASA提供)
小惑星「ウルティマトゥーレ」(右)と無人探査機「ニューホライズンズ」の想像図(NASA提供)【拡大】

  • 無人探査機「ニューホライズンズ」が接近する小惑星「ウルティマトゥーレ」の想像図(米ジョンズ・ホプキンズ大提供・共同)
  • 打ち上げ前に点検される無人探査機「ニューホライズンズ」=2005年2月、米東部メリーランド州(NASA提供)

 米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニューホライズンズ」が2019年1月1日、探査機としては史上最も遠い天体に接近、観測する。天体は冥王星の平均軌道よりはるか外側にあり、太陽からの距離は65億キロと地球の43倍も離れている。探査により、冥王星より遠い太陽系の天体の姿が初めて明らかになり、太陽系の始まりに迫る成果が期待される。

 天体は14年にハッブル宇宙望遠鏡の観測で見つかった小惑星で、公募で選ばれた愛称「ウルティマトゥーレ(未知の世界)」で呼ばれる。赤みを帯びていて、細長い形か、寄り添った二つの球の可能性がある。長さは約30キロとみられる。

 3500キロの上空まで迫って画像を捉え、地形や組成、大気などを調べる。太陽の熱があまり届かず、太陽系が形成された当時の物質が熱で変質せずに冷凍保存されていると考えられる。探査機は現在、時速5万キロ超の猛スピードで飛行してウルティマトゥーレに接近中。最接近するのは米東部時間1日未明。地球との交信には往復12時間もかかるため、形が分かるほどの画像が地球に届き、公表されるのは日本時間3日以降の予定だ。(共同)