東南アジア全体に成長鈍化の影 金利上昇、米中貿易戦争も高リスク (1/2ページ)

マニラ市内にある市場で買い物を楽しむ女性ら(ブルームバーグ)
マニラ市内にある市場で買い物を楽しむ女性ら(ブルームバーグ)【拡大】

 2017年、エコノミストらは18年の東南アジアが力強く活気のある年になると予測していた。しかし、19年についてはそれほど楽観的ではない。

 今後控えているのは経済成長の鈍化や金利上昇だ。米金融当局は19年にさらに厄介な金利の道筋を歩む中で全ての人を神経質にさせる見込みだ。米中間の貿易戦争も既に東南アジアの輸出に打撃を与えている。フィリピンはインフレが落ち着くとの予測が当たれば、何とか小幅な成長加速を実現できるかもしれない。

 投資誘致スタンス

 ブルームバーグ・エコノミクスのタマラ・ヘンダーソン氏は「東南アジア諸国連合(ASEAN)の成長とインフレ見通しは19年に軟化する見込みだ。それでも、少なくとも米金融当局の利上げ休止が視野に入るか、または中国の刺激策が奏功し始めるまでは同地域の中銀は投資を呼び込むために引き締め方向のバイアスを維持せざるを得ないかもしれない」と指摘した。

 その上にタイとインドネシア、フィリピンで実施される選挙もさらなる波乱要因となる可能性がある。19年の域内経済の主要テーマは以下のようなものがある。

 18年は17年を上回ることができなかったように、19年の世界成長もさらに鈍化するというのが大半のエコノミストの見方だ。フィリピンやベトナムは引き続き他国を上回る成長を実現する見込みだが、成長鈍化が東南アジア全体に影響を及ぼす見込みだ。

 中国の需要は関税や構造改革で相当な痛手を受けているが、特に東南アジアは中国との結び付きが強いこともあり、悪影響を受ける見通しだ。

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