サムスン、アップル不振の影 10~12月期利益、市場予想下回る

 韓国サムスン電子が8日発表した昨年10~12月期(第4四半期)決算の暫定集計によると、営業利益と売上高はアナリスト予想を下回った。半導体メモリーの需要低迷が響いた。米アップルも先週、同期の中国での販売不振を明らかにしていた。

 サムスンの営業利益は10兆8000億ウォン(約1兆500億円)に減少。ブルームバーグが集計したアナリストの予想平均は13兆8000億ウォンだった。売上高は59兆ウォンに減少。ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均は63兆6000億ウォンだった。今回の発表では最終利益や部門別業績の数字は提供していない。最終的な決算は月内に発表される。

 サムスンの2大輸出先である米国と中国の関係悪化でメモリー需要が打撃を受けており、スマートフォン事業のてこ入れに苦戦する同社への圧力が高まっている。

 この苦境をさらに悪化させているのが、ライバルであり部品の主要顧客でもあるアップルの不振だ。アップルは先週、約20年ぶりに売上高見通しを下方修正し、世界の市場にショックを与えた。

 ハイ投資証券のアナリスト、ソン・ミョンソプ氏は「これはショックだ。アップルだけではなく、スマートフォン、サーバー、パソコンメーカーも購入していない。米中貿易戦争が重くのしかかる中、これらの顧客は現在の価格を受け入れようとはせず、サムスンは半導体価格の引き下げを求める圧力を受けている」と指摘した。

 メモリーはサムスンの利益の最も大きな部分を占める。アップルはサムスンからメモリーチップとスマートフォン用スクリーンの供給を受けており、ブルームバーグの集計データによれば、アップルはサムスンにとって最大の顧客。

 サムスンはメモリーの厳しい事業環境が続き、今年1~3月期利益も抑制されるとの見通しを示した。7~12月期には新型中央演算処理装置(CPU)の採用拡大やスマホ新製品の投入でメモリー市場の改善が見込まれるため、収益性が回復すると予想している。(ブルームバーグ Sam Kim)