恵方巻き「需要にあった販売を」 国が異例の呼びかけ

コンビニやスーパーなどで販売している恵方巻き
コンビニやスーパーなどで販売している恵方巻き【拡大】

 農林水産省は11日、流通業界に対し、「恵方巻き」の作りすぎを控えるように要請した。恵方巻きをめぐっては毎年2月3日の節分の後、大量の売れ残りが廃棄処分される事態が相次いでいる。国が商材を特定して業者に文書で食品廃棄の削減を求めるのは、昨年9月のウナギのかば焼きに続き2例目だ。

 恵方巻きとは節分の日に、その年の縁起の良い方角を向いて無言で一気に食べる太巻きずし。昨年もコンビニエンスストアなどで売れ残りが廃棄処分される様子が会員制交流サイト(SNS)に投稿され話題になった。

 農水省は日本チェーンストア協会など7団体に対し、恵方巻きの需要に見合った販売について会員企業に周知するように要請した。文書では、大量廃棄を回避したスーパーの取り組みも紹介。折り込みチラシで恵方巻きの大量生産について「もうやめにしよう」と呼びかけ、消費者に欠品が生じる可能性についての理解を求めたという。

 農水省の推計によると、日本の食品廃棄量は平成27年度で647万トンに上る。