米金利、3月まで据え置きか FOMC議事要旨 リスク見極め示唆

 米金融当局者は現在、米経済に影響を及ぼしかねない世界的な成長へのリスクをめぐり、情勢が一段とはっきりするのを見極めようとしている。このため、金融当局として3月いっぱい、もしくはそれ以降まで金利据え置きを決める可能性がある。

 金融当局者の最近の発言は、こうしたシグナルを発する内容だった。9日に公表された昨年12月18、19両日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨はそれをさらに補強した。多くの当局者から「政策のさらなる引き締めに辛抱強くなれる余地がある」との見解が示されたことが分かったためだ。

 マクロポリシー・パースペクティブズのシニアエコノミスト、ローラ・ロスナー氏は「当局者からのメッセージは『われわれの見通しは力強いものだが、当面は状況がもっと明確になるのを待ち、行動を起こす前に経済がしっかりとした足取りにあるのを確認する』という趣旨だ」と指摘。「彼らの論旨は首尾一貫しており、一時停止について明瞭な姿勢だ」と分析した。

 米金融当局は昨年12月のFOMCで利上げを決めるとともに、19日公表の声明で政策金利の「幾分かのさらなる漸進的引き上げ」が持続的成長に合致するとしていた。投資家は当初、声明をタカ派的と受け止め、株価は一段と下落した。

 しかし議事要旨では、当局者がもっと慎重なアプローチを支持していたことが示され、それは会合後の金融当局者の発言とも合致した。

 ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は21日のCNBCとのインタビューで、声明のうちさらなる漸進的利上げに言及した部分について、「コミットメントもしくは約束ではない」と説明。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は今月4日、下振れリスクに関して「市場が発しているメッセージに敏感に耳を傾けている」と話した。

 UBSセキュリティーズのエグゼクティブ・ディレクター、ロバート・マーティン氏は当局者について、「彼らはいったん体勢を立て直した形であり」、4日のパウエル議長の発言は下振れリスクを「とても意識したものだった」と説明。「リスクが顕在化すれば停止する考えをパウエル議長は示唆した。それはFOMC声明や議長の記者会見で欠落していた点だ」と語った。(ブルームバーグ Craig Torres)