日本経済の成長エンジンに 茂木氏、日欧EPA発効

 茂木敏充経済再生担当相は1日の閣議後会見で、日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が同日発効したことに関し、昨年発効した環太平洋連携協定(TPP)とともに「日本経済の新たな成長エンジンになると期待している」と述べた。

 政府は日欧EPAについて、日本の国内総生産(GDP)を約5兆2千億円押し上げ、約29万人分の雇用を増加させる効果があると試算している。茂木氏は「経済効果を最大限に発揮させるため、中小企業の海外展開支援や農林水産業の体質強化を着実に実施していく」との考えを示した。

 世耕弘成経済産業相も1日の閣議後会見で日欧EPAについて、世界的に保護主義的な動きが強まる中で「日本が主導して自由貿易協定(FTA)をまとめた意義は大きい」と訴えた。