「債券王」グロース氏が引退 今後は個人資産運用と慈善事業に注力

ビル・グロース氏
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 米債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)でかつて数十年にわたり「債券王」として君臨したビル・グロース氏(74)が現役を引退する。

 同氏は2014年9月、自身が共同創業したPIMCOで経営陣と衝突し、突然同社を退社。ただちに英同業ジャナス・ヘンダーソンのアンコンストレインド・ボンド・ファンドの運用を引き継いだが、年率のリターンは1%未満にとどまり、PIMCO時代の輝かしい成績には大きく見劣りがした。

 今後は個人資産の運用に力を入れるほか慈善活動も継続するという同氏は過去20年で8億ドルを慈善事業に寄付していた。

 グロース氏は4日、「40年以上にわたった自分のキャリアでは、素晴らしい経験をした。常に顧客の利益を第一に考えようと努めながら、債券のアクティブ運用を考案し、それをさらに革新させてきた」と発表。「2つの会社には礼を言うべき多くの友人や仲間がいる。共通の利益を持ってともに働いたチームがなければ、何も成し遂げられなかった」と述べた。(ブルームバーグ John Gittelsohn)