強硬離脱あおったと悪態 EU大統領、英政治家に「地獄に落ちて当然」

トゥスク大統領
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 欧州連合(EU)のトゥスク大統領(常任議長)は、英国のEU離脱を「安全に」実現させる構想を提示することなく市民をあおった英国の政治家を痛烈に批判した。

 トゥスク大統領はアイルランドのバラッカー首相とブリュッセルで開いた共同記者会見で、「英国のEU離脱を安全に実現させる計画を描くこともせずに離脱支持を言いはやした人たちは、地獄に落ちても当然なのではないかと思う」と語った。

 これはうっかり口にした失言ではない。トゥスク氏はツィッターにも投稿した。

 トゥスク氏は7日、英与党・保守党内の離脱強硬派を満足させるよう離脱協定の変更を望んでいるメイ首相とブリュッセルで会談する。

 トゥスク氏の発言は早くも英国や北アイルランドの政治家の反応を呼び、英国の元EU離脱担当相だったデービッド・デービス氏は「これまでになく融和的な姿勢だ」と皮肉交じりに述べた。

 英国のEU離脱予定まで2カ月を切った現在、トゥスク氏は現在の優先課題は合意なき離脱を防ぐことだと言明。ついに英国の離脱という現実を受け入れつつある様子で、英国内に「残留へと導くリーダーシップは実質不在だ」と認めるべき時だと語った。(ブルームバーグ Ian Wishart)