カンボジアのビジネス環境、いまだ課題山積 汚職などで世界ランク下位 (2/2ページ)

中国企業が進めるビル建設現場の入り口=カンボジア・プノンペン(ブルームバーグ)
中国企業が進めるビル建設現場の入り口=カンボジア・プノンペン(ブルームバーグ)【拡大】

  • 首都プノンペンの目抜き通りに建設中の高層ビル。韓国資本で着手されたが工事が中断され、最近、中国資本が再開した(木村文撮影)

民主主義が退行

 一方、トランスペアレンシー・インターナショナルが1月末に発表した「世界腐敗認識指数2018」では、カンボジアは180カ国・地域中161位で、東南アジア諸国の中では最下位、アジア・太平洋地域諸国31カ国の中でも、北朝鮮、アフガニスタンに次いでワースト3に入ってしまった。

 東南アジアで最も高かったのはシンガポールで世界3位、続いてブルネイ(31位)、マレーシア(61位)、インドネシア(89位)、フィリピンとタイ(99位)、ベトナム(117位)、ミャンマーとラオス(132位)となっている。

 世界腐敗認識指数は、トランスペアレンシー・インターナショナルが、複数の国際機関を通して世界のビジネスマンや経済専門家などに汚職をどのように認識しているかについてアンケートを行い、順位付けしている。18年度版では、「最も腐敗が少ない」の1位はデンマーク、日本が18位、中国が87位だった。

 カンボジアの順位は前年と変化がなかったものの、指数は下がり悪化した。地元紙の報道によると、これについて記者会見したトランスペアレンシー・インターナショナルの担当者は「カンボジアを下位にとどめているのは、民主主義が退行したから」と指摘した。ただ、「税収の向上や小規模な汚職の減少など、いくつかの改善点はみられる。大規模な汚職について対応ができておらず、それらが社会の不正義を助長し、カンボジアの発展を妨げている」とも述べた。(カンボジア月刊邦字誌「プノン」編集長 木村文)