再生エネ発電容量12%増 18年末 全体の38.3%に上昇

 中国国家エネルギー局は、2018年末現在の国内再生可能エネルギー発電設備容量は前年比12%増の7億2800万キロワットだったと発表した。発電容量全体に占める割合は同1.7ポイント上昇の38.3%と、クリーンエネルギーの代用が増えている。

 再生可能エネの内訳は水力が同2.5%増の3億5200万キロワット、風力が同12.4%増の1億8400万キロワット、太陽光発電が同34%増の1億7400万キロワット、バイオマスが同20.7%増の1781万キロワットだった。

 同局新エネルギー・再生可能エネルギー司の李創軍・副司長によると、18年の再生可能エネ発電量は1兆8700億キロワット時と、前年から約1700億キロワット時の増加。発電量全体に占める割合は0.2ポイント上昇して26.7%となった。

 水力の発電容量は新たに約854万キロワット増加し、雲南、四川、広東の3省が新規増加分の74.6%を占めた。風力は2059万キロワット増で、中東部や南部が約47%を占める。(供給上の理由から発電しても)廃棄される割合(廃棄率)は全国平均で7%と同5ポイント改善した。

 太陽光は4426万キロワット増と17年に次ぐ過去2番目の増加で、廃棄率は同2.8ポイント改善した。バイオマスは305万キロワット増で、発電量は同14%増の906億キロワット時と安定的に伸びている。

 李氏は「当局は19年、政府補助金なしでの風力、太陽光発電の発展に向けたプロジェクトを実施する。再生可能エネの健全なメカニズムを構築し、質の高い発展を推し進めていく」と述べた。(中国新聞社)