航空会社の機内サービス チップ次第に? (1/2ページ)

機内サービスのチップ制に対する見解は一様ではない(ブルームバーグ)
機内サービスのチップ制に対する見解は一様ではない(ブルームバーグ)【拡大】

 クレジットカードでビールを買ったりタクシー料金を支払ったりすると、チップの金額を選ぶ画面が表示されることはよくある。数年前、この同じシステムが、かつては食事や飲み物が無料だった航空機内に導入された。

 チップ制度導入の先駆者である米格安航空会社(LCC)のフロンティア航空はこれまで、チップを集めて分配していた。だが、2019年1月1日から、このチップを同社の客室乗務員約2200人が受け取ることができるようになった。

 同社の広報担当、ジョナサン・フリード氏は「当社は客室乗務員の素晴らしい働きに感謝しており、顧客も同様だと理解している。よって、この制度は乗客に選択肢を与えるものだ。チップは完全に任意だが、多くの乗客が支払うことを選択する」と話す。選択権は乗務員にもある。彼らは顧客が支払いを行う際に、チップ入力画面を表示させないようにすることもできる。

 一方で米客室乗務員らはここ何十年も、自分たちの役割は機内の安全を保つことで、急病人が出たり、乗客が暴れたり、機体に異常が生じたりした際には緊急対応を行わなければならないと強調してきた。ワゴンで飲み物を配るのは副業にすぎないということだ。

 こうした声は01年9月11日の米中枢同時テロや業界の大規模再編を経て、格段に高まった。破綻を免れた航空会社はパイロットや客室乗務員の給料を上げるとともに、機内サービスの向上に投資し始めた。他の部分は切り詰めつつ、運賃を値上げするためだ。

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