インドネシアのミレニアル世代、消費変える 旅行や食品サービス急成長

首都ジャカルタのハンバーガーショップ。インドネシアはミレニアル世代の台頭でファストフード産業が急成長している(ブルームバーグ)
首都ジャカルタのハンバーガーショップ。インドネシアはミレニアル世代の台頭でファストフード産業が急成長している(ブルームバーグ)【拡大】

 インドネシアは、デジタル技術と通信ネットワークの接続性が急速に高まっていることが、消費者行動を変えている。労働力増加率が人口増加率よりも高くなり経済成長が後押しされる「人口ボーナス」を迎えているうえ、1980年代から2000年代初頭までに生まれたミレニアル世代が約6000万人いることも消費変化の大きな要因のようだ。現地紙ジャカルタ・ポストなどが報じた。

 英市場調査会社ユーロモニターがまとめたリポート「インドネシアでの消費者動向と消費解析」によると、ミレニアル世代が消費者の意思決定に重要な役割を果たしていることがうかがえる。この調査ではインドネシアの昨年の消費行動を5つのカテゴリーに分類したところ、ファストフードなどのフードサービスと旅行が消費全体の3割を占めた。

 注目すべきは、2位の消費者向け食品サービスと3位の旅行が、過去5年間で他のカテゴリーと比べ大幅に成長していることだ。ユーロモニターのヌグロホ調査部長は「インドネシアの消費行動は現在、製品購入から旅行などのサービスを楽しむことに比重が移ろうとしている。旅行やフードサービスへの支出増加はソーシャルメディアの影響を強く受けているからだ」と指摘する。

 17年は、フードサービスに支出全体の19%、旅行に14%が費やされた。特に旅行は過去5年間で最も急速に伸びている。フードサービスも5年間の伸び率で2番目だ。

 「ミレニアル世代の彼らは、それまでの世代よりも旅行に関心があり、消費行動で冒険的だ。余分なお金や可処分所得があるときは、旅行に多く費やす」とヌグロホ調査部長は分析している。(シンガポール支局)