【ジェーンズ・ディフェンス・ウオッチ】65年目の陸上自衛隊(2) (1/4ページ)

主砲を発射する「10式主力戦車」(ケルヴィン・ウォン撮影)
主砲を発射する「10式主力戦車」(ケルヴィン・ウォン撮影)【拡大】

  • 開発が進められている「装輪155ミリ52口径自走榴弾砲」(防衛省提供)
  • 自走榴弾砲を展開する際に使われる航空自衛隊の「C2」輸送機(航空自衛隊提供)

 □「ライジング・サン」65年目の陸上自衛隊(2)

 ■国土に対応 小型軽量「10式主力戦車」

 陸上自衛隊の装備は優れた国産技術に支えられている。日本の橋や道路事情に合わせて効果的な防衛作戦が行えるよう開発された軽量、コンパクトな最新鋭戦車「10(ヒトマル)式主力戦車」がその代表格だ。機動的な運用が可能な次期自走式榴弾砲の開発も急ピッチで進められている。

 陸上自衛隊の「90(キュウマル)式主力戦車」(重量50トン)は老朽化した「61(ロクイチ)式中型戦車」(35トン)と「74(ナナヨン)式主力戦車」(38トン)に代わって採用されたものだが、車体が重すぎて、物理的または法的理由により日本の多くの道路、また日本の約35%の橋梁(きょうりょう)を横断することができなかった。

 そのため、技術研究本部は「TK-X」という次期戦車の意欲的な開発計画に着手した。TK-Xは国内防衛最大手、三菱重工業との提携で実施されたもので、2002年度から軽量で移動能力の高い主力戦車を開発、最初の試作品を06年度末までに完成するという計画だった。

 「われわれが到達を目指して当初設定したサイズと重量という克服すべき技術的課題のレベルはそれ自体すでに高いものだったが、組み込みを意図したさまざまな新興技術の複雑さがそのハードルをさらに高くした」

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