麻生副総理「分裂ではなく造反」 福岡県知事選に言及

 麻生太郎副総理兼財務相は22日の閣議後記者会見で、21日に告示された福岡県知事選が自民党支持層が割れる保守分裂選挙となったことについて「分裂とは思いません。造反だと思っています」と述べた。

 同知事選には無所属で3選を目指す現職の小川洋氏、新人の元厚生労働官僚の武内和久氏=自民推薦、共産党県委員会副委員長の篠田清氏=共産推薦=の3人が立候補。麻生氏を後見人として自民党推薦を得た武内氏に対し、「反麻生」の一部国会議員が小川氏支持を表明している。

 麻生氏は「自民党党首、安倍晋三の推薦が出ている候補者を私どもは推して、福岡市の市長もそれに乗る形になっている」と強調した。

 過去2回の選挙で小川氏を支援した麻生氏が武内氏擁立に動いた背景には、平成28年の衆院福岡6区補選で、小川氏が麻生氏や県連の推す新人候補を支援しなかったことがあるとされる。