東証、大幅反発2万1000円台回復 451円高 上げ幅は今年3位

日経平均株価を示すボード=26日、東京都内(AP)
日経平均株価を示すボード=26日、東京都内(AP)【拡大】

 26日の東京株式市場の日経平均株価は大幅反発し、節目の2万1000円台を回復した。世界景気の減速を懸念した前日の急落の反動で、割安感のある銘柄に買い注文が入った。終値は前日比451円28銭高の2万1428円39銭で、上げ幅は今年3位となった。期末配当の確保を狙った買いも目立った。

 東証株価指数(TOPIX)は40.53ポイント高の1617.94。出来高は約17億4100万株。

 前日の25日は全面安の展開となり、平均株価の終値の下げ幅は650円23銭だった。

 ただ25日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均が小幅に上昇し、世界的な株安の連鎖にいったん歯止めがかかった。

 26日の東京市場は朝方から幅広い銘柄が買われ、平均株価は徐々に上げ幅を広げた。

 円相場は大幅な円高ドル安にはならずに落ち着いた動きで、輸出関連株を支える材料となった。国債市場は長期金利がひとまず下げ止まり、利ざや縮小への警戒感が和らいだ銀行株も上昇した。

 26日は2019年3月期末配当や株主優待の権利を得られる最終売買日で、株主への利益還元に積極的な銘柄に人気が集まった。