超高精細動画、4兆元規模へ 当局が行動計画策定、5Gで後押し

 中国中央テレビによると、中国工業情報省、国家広播電視(ラジオ・テレビ)総局、中央広播電視総台はこのほど、共同で「超高精細動画産業発展行動計画」を発表した。

 同計画は、「2022年までに中国の超高精細業界の全体的な規模が4兆元(約66兆7200億円)に達するようにしなければならない」と提起。専門家は「今年は“5G(第5世代移動通信)元年”で、5G仮営業許可証の発給が超高精細産業を後押しするだろう」と指摘している。

 同計画は、20年までに中央広播電視総台と条件を備えた地方のテレビ局が4Kチャンネルを開設し、5省・直轄市以上のケーブルテレビネットワークやIPテレビプラットフォームで4K中継チャンネルの発信・オンデマンド業務を行い、国内の超高精細動画番組の年間制作能力が1万時間に達することを要求している。

 さらに22年までに4Kチャンネルの供給能力を大幅に引き上げ、超高精細動画番組の年間制作能力が3万時間、ユーザーが2億人に達することを求めている。

 目標実現に向けて同計画は、核心的な鍵となる機器、超高精細テレビ番組、業界の革新・応用などの重点任務を定めた。また、通信ネットワークの速度を引き上げ、4K・8K動画の発信面のニーズを満たし、超高精細動画の発信における5Gの応用を模索しなければならないと提起している。(RP=東京)