5時から作家塾

100%消費者主義 ここまで攻める!? 欧州商品審査機関「消費者議会」 (4/4ページ)

ステレンフェルト幸子

 「調査結果は一般公開の前にメーカー各社にフィードバックします。もちろんメーカーからクレームがきたり、時にはメーカーが検証データの無効や非公表を求めて訴訟になることもありますし、過去には敗訴したこともあります。あまり嬉しくないことですが、実験を行う研究所のスタッフが、メーカーに個人的に呼び出されるなどということもありました。

 メーカーとの対話には常に応じます。私たちも人間ですから、検証結果に間違いがないとは限りません。こちらに非がある場合や疑わしい場合は、検証自体をもう一度やり直すこともあります。しかし数十年の歴史の中でこういったケースが繰り返される中、私たちは確固とした分析方法と手順、ルールを確立させ、独立性を保つ一方関連メーカーと密に連絡も取りあうようにしてきました。良質の分析・検証を行うことが、こういったトラブルへの何よりの対策です。

 独立性を保つ方法ですが、私たちは分析対象の商品は必ず自分たちで購入します。メーカーやブランドからは交通費や贈り物の類は一切受け取りません。機関誌に広告も絶対に掲載しません。足場を強く保つため、他国の消費者会議と協力します。分析を依頼する研究所も、独立性を確認して決定します」

 総合するに、どうやらクレーム対策はとにかくメーカーがぐうの音も出ないくらい完璧な検証を行う、ということに尽きるようだ。

 100%消費者の味方の「消費者議会」は、これからも賢い消費者を増やすための活動を広げていくという。ヴェルスクール氏は、インタビューをこんな言葉で締めてくれた。

 「お金と時間は、できる限り賢く使われなければなりませんから」(ステレンフェルト幸子/5時から作家塾(R)

 《5時から作家塾(R)》 1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。

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