海外情勢

米中対立で新興国に脚光 ベトナムなど投資家熱視線 (1/2ページ)

 貿易をめぐる米中の対立が深刻化する中、ベトナムをはじめとする新興経済国が、世界貿易で新たな役割を果たすことになりそうだ。

 中国の経済成長に牽引(けんいん)されてきた新興国は、貿易障壁と世界的な経済の失速のあおりを最も強く受けるが、それにもかかわらず、ブラジルの大豆、ウクライナの小麦、ベトナムの安価な労働力が、にわかに注目を集めている。

 JPモルガン・プライベート・バンクのアジア投資戦略責任者、アレクサンダー・ウルフ氏は「世界の貿易・製造業ネットワークと経済でつながる新興国とともに、製造業者や輸出業者の先行きが変わろうとしている。新興国を一つの地域としてとらえるのではなく、各国の違いに注目することが以前にも増して重要になっている」と話す。

 トランプ米大統領は13日、「中国が米国の要求に応じなければ、企業は関税を回避し、米中間の貿易はベトナムや他の国に流出するだろう」と警告。AMPキャピタル・インベスターズのマネー・マネジャーのネーダー・ナエイミ氏も「現在、中国が米国と行っている貿易は、ベトナムが『低付加価値の製造』で取って代わることが可能だ」と延べた。ブルームバーグの調べでは、ベトナムの2017年度の対米輸出額は465億ドル(約5兆954億円)から18年度は492億ドルに増加した。

 ベトナムのほか、ブラジルとウクライナにも、経済が混乱した場合の投資の受け皿として投資家が熱い視線を注いでいる。

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