国内

短期的な落ち込み 野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミスト

 中国などアジア向けの輸出が悪化したが、輸入も大幅に減少したことで予想を大幅に上回るプラス成長となった。ただ、実際の内容は見かけより悪い。特に輸入が大幅に減っているのは内需の弱さを反映したものだ。

 とはいっても、日本経済が加速度的に悪化しているわけではない。世界経済全体でも後退局面と認識されるほどの悪化はみられず、長期の回復局面の中の短期的な落ち込みとみるべきだろう。政府が消費税増税の先送り条件としている「リーマン・ショック級の出来事」は起きていない。

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