海外情勢

英保守党党首選、ジョンソン前外相が4回連続首位 2位争いに注目

 【ロンドン=板東和正】メイ英首相の辞任に伴う与党・保守党党首選の4回目の投票が20日、実施された。欧州連合(EU)からの強硬離脱派、ジョンソン前外相が157票を獲得して4回連続で首位に立った。得票率は約50%に達し、2位以下の候補3人に大差をつけた。独走を続けるジョンソン氏が決選投票に残るのは確実。ジョンソン氏と決選投票で戦う2位争いが注目されている。

 4回目の投票は、ジョンソン氏ら4人の候補者が対象。下院議員313人が投票した。

 ジョンソン氏は、157票を獲得し、19日の3回目の投票から14票上積みした。初回投票からは43票も得票数を伸ばしており、支持を拡大している。さらに、EUと関係を保った離脱を重視する穏健離脱派のゴーブ環境相(61票)とハント外相(59票)が20日午後に実施される5回目の議員投票に進むことが決定。最下位だったジャビド内相(34票)が脱落した。

 保守党は、3人の候補者が争う5回目の投票で、最下位を落とし、2人に絞り込む。7月22日の週に党員による決選投票が実施され、メイ氏の後継首相となる新党首が選出される運びだ。5回目の投票では、ジョンソン氏と決選投票で争う対抗馬がどの候補者になるのかが焦点になる。

 2位を競うのが、得票数が近いゴーブ氏とハント氏だ。両氏はともに穏健離脱派で、経済の混乱が懸念される「合意なき離脱」を避けるべきとの考えを示している。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus