トルコのエルドアン大統領は20日、ロシア製の地対空ミサイルS400の導入を巡り米国がトルコに制裁を科す場合、対抗措置を取ると述べた。ロシアとのS400の契約は完了しており、7月前半に導入されると明言した。イスタンブールでの一部外国メディアとの会見で語った。
28日開幕の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の際にトランプ米大統領とこの件を議論するとし、米国が制裁を科すとは思っていないとも述べた。
トルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国だが、近年ロシアと関係を強化。米国はS400が実際に導入されれば最新鋭ステルス戦闘機F35のトルコへの売却が難しくなると警告している。
エルドアン氏はまた、エジプトの裁判所で17日に倒れて死去した同国のモルシ元大統領について国連の調査を要望。サウジアラビア人記者カショギ氏殺害事件のように、トルコはモルシ氏の死を忘れさせないと語った。(共同)