米政治専門サイトのポリティコは22日、米中両政府が来週、北京で閣僚級の貿易協議の開催を検討していると報じた。対面協議が実現すれば、6月下旬の米中首脳会談後、初めてとなる。中国が求めている中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への禁輸緩和や、中国による米農産品の巨額購入が議題となりそうだ。
閣僚級協議は米側からはライトハイザー通商代表や、ムニューシン財務長官が出席し、中国は劉鶴副首相や鍾山商務相が参加する見通し。
米中首脳会談以降、電話協議を重ねてきたが、双方の主張は隔たりが大きく、着地点を見いだす作業は難航しそうだ。
中国国営通信の新華社によると、中国企業は米国から新たに農産品を輸入する準備を始めた。トランプ大統領は米農産品の購入を中国に強く迫っており、米側は閣僚級協議で進み具合を確認したい意向だ。(共同)