海外情勢

比EV業界、中国と提携模索 市場拡大狙うもコスト課題

 フィリピンの電気自動車(EV)業界で、中国バッテリーメーカーとの提携を模索する動きがみられる。比EV市場の拡大を見込むもので、複数の関係者が共同での事業所設立などに言及した。経済紙ビジネスワールドが伝えた。

 フィリピンEV協会のフェルディナンド・ラクエルサントス名誉会長によると、同氏を含む比EV業界関係者は近年、中国バッテリーメーカーとの提携を希望し、関係者と協業やバッテリーの問題点などについて協議を行ってきた。

 ラクエルサントス氏は「中国側はフィリピンが一定規模のEV市場になると見込み、高い関心を持っている」と話す。また、EV用バッテリーの製造は、フィリピンでも関連業者が多い半導体製造との類似点があることから、「中国側は既存の技術力を活用できるとみているだろう」との感触を示した。

 フィリピンは車載電池に使われるニッケルの産地として知られている。ラクエルサントス氏は「中国メーカーがフィリピンでバッテリーを製造するならば、現地で原料を手に入れられることになる。それは完璧なシナリオだ」と語った。

 一方で、フィリピンにおけるバッテリー製造はコストが課題となっている。ラクエルサントス氏は、「足元で、バッテリーの製造コストは車両の約50~60%を占める。目標は約15~20%にすることだ」と指摘した。(シンガポール支局)

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