海外情勢

インド鉄鋼大手、水資源に投資 水不足 貯水や汚水再利用で打開 (2/2ページ)

 資産家のアニル・アガルワル氏率いるインド資源大手ベダンタがインドの主要ビジネス拠点25カ所で行ったリスク調査で、インド北西部のラジャスタン州とパンジャブ州、最南部のタミルナドゥ州で、水利用をめぐる競争が起き、他地域より水不足のリスクが高いことが分かった。

 政府の諮問機関、インド行政委員会は18年の報告書で、インドでは約6億人が深刻、あるいは非常に深刻な水不足に陥っていると指摘。30年までに必要とされる水の量は入手可能な量の2倍になると予測され、状況は今後さらに深刻化する。また、水不足がインドのGDPの約6%相当の損失につながるとしている。

 環境リスクについての企業の情報公開を促進している英国の国際的な非政府組織(NGO)「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)」のダマンディープ・シン所長は「企業は切迫した状況になっている水の供給について議論していないわけではないが、水資源の現実に目を向けるべきだ。頻繁に水不足に見舞われる地域での鉱物などの資源の採掘が増えているため、安定した水の供給はもはや保証されない。企業の存続や将来の経営はこの先リスクにさらされ続ける」と話した。(ブルームバーグ Swansy Afonso、Archana Chaudhary)

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