海外情勢

レノボ、インドで20%増収目標 今年度、高付加価値モデル拡販

 中国大手パソコンメーカー、レノボ・グループはこのほど、2019/20会計年度においてインドでの売上高を16~20%増やす目標を明らかにした。タイムズ・オブ・インディアなどが伝えた。

 レノボ・インドのラフル・アガルワル社長兼最高経営責任者(CEO)は、「19~20年のPC市場は非常に安定している。(調査会社の)IDCは横ばいと予測しているが、われわれは売上高で8~10%、数量規模で3~4%程度成長するとみている。わが社は売上高、数量ともに2桁増を目指す」と述べた。

 レノボ・インドは法人向け市場で21~22%、個人向けおよび中小企業向けでいずれも19~20%のシェアを持つ。またPCから独立した部門として、タブレット端末のシェアは33%と見積もっている。

 アガルワル氏によると、レノボは目標達成に向け、インドにおいて価格が5万ルピー(約7万4500円)を超えるゲーム用や薄型、軽量といった高付加価値モデルを売り出していく。中小企業向け、個人向けともに取引先、顧客の拡大を目指す。「インドにおいて3台に1台はレノボ製にしなければならない。タブレットではこれを達成しつつあり、PCでは達成しなけれなばらない」と意気込んだ。

 IDCによると、今年第1四半期、PC全体の市場におけるレノボのシェアは25.2%で第3位。2位のデルとは僅差だった。1位は米HPで28.1%を占めた。(シンガポール支局)

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