海外情勢

タイ、東南アジアの送電網ハブ拠点に自信 (2/2ページ)

 追加収入など恩恵

 ワッタナポン氏は電力取引のハブ拠点になることで数え切れないほどの恩恵がもたらされると意気込む。送電を手掛けるタイは追加収入が得られるほか、偶発的な電力の供給過剰に対処でき、既存のインフラと発電所をもっとうまく活用できる。送電網をより効率的に活用することで、タイの国内電力料金が長期にわたって低下するという。

 IEAの2017年のリポートによると、ラオスの水力発電やベトナムの風力発電などは発電能力は高くてもそれを使う需要がない。だが、配線を整備して域内の電力需給バランスを確保すれば、発展途上国での大型再生可能エネルギー計画も後押しできる。

 BNEFのアナリストで東南アジアのエネルギー市場を担当するキャロライン・チュウ氏は「タイによる地域のエネルギー取引推進は電力供給の安定性やシステムの耐障害性を高めるための一歩となり得る。東南アジア諸国連合(ASEAN)地域では発電にかかるコスト低下と政府による目標引き上げで、さまざまな再生可能エネルギーによる発電量が増えている。ただ、相互接続の規模を拡大するには、規制の調整が一段と求められるほか、送電網構築のインフラ投資が必要になり、金がかかる」と語った。(ブルームバーグ Siraphob Thanthong-Knight)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus