海外情勢

米、対中関税の引き上げ延期 10月発動分を2週間 トランプ氏「善意のしるし」

 【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は11日、中国からの約2500億ドル(約27兆円)分の輸入品に対する制裁関税の引き上げを10月1日から15日に延期すると表明した。トランプ氏はツイッターで「善意のしるしだ」と述べ、中国側から要望を受けて延期したと説明した。米中が計画する10月上旬の貿易協議に向けて、米国政府として譲歩の姿勢を示した。

 米政府は対中圧力を強めるため、制裁関税の第1~3弾の対象品に課した25%の追加関税を、10月1日に30%に上げる予定だった。約2週間先延ばしし、中国に交渉面で歩み寄りを促す狙いがあるとみられる。

 トランプ氏はツイッターへの投稿で、「中国の劉鶴副首相からの要請」があったことを明らかにした。中国側は貿易協議の再開にあたり米制裁関税の撤廃を求めていた。また、中国が10月1日に建国70周年を迎える事情も踏まえ、制裁強化の繰り延べを決めたと言及した。米国の中国専門家の間では、建国の日に制裁強化が実施されることは、中国政府にとって受け入れ難いとの見方があった。

 トランプ氏は延期表明に先立ち、中国が米国産品の一部を報復関税の対象から除外したことについて「大きな動きだ。中国は取引をしたがっている」と述べ、歓迎した。中国側が歩み寄りの姿勢をみせ始めたとみて、協議進展への期待感をのぞかせた。

 中国政府は11日、昨年発動した報復関税のうち、潤滑油や魚粉など16品目を除外すると発表していた。

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