単刀直言

原田前環境相 寄り添うだけでは被災地救えぬ (1/3ページ)

 環境相退任前日の10日、記者会見で東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水浄化後の処理水をめぐり「思い切って、(海洋に)放出して希釈する他に選択肢はない」と発言しました。処理水については経済産業省の小委員会で議論されており、所管外について発言するかは正直、悩みました。退任会見のために準備したメモにも処理水のことは触れませんでした。

 ただ、どこかのタイミングで誰かが言わないといけない。記者から環境相としての1年の振り返りを求められ、国益や国家のために役に立つことを言わないといけないと思い、発言を決意しました。何事も1つブレークスルー(突破)するには必ず反発などが起こります。覚悟の上ですよ。

 福島第1原発敷地内の処理水の保管用タンクは数年後には満杯になる。昨年秋、福島第1原発の約900基の保管タンク群を目の当たりにしました。処理水の問題をどうするか、大臣としての仕事の合間に職員や専門家から意見を聞き、勉強を積み重ねてきました。福島第1原発では溶けた燃料を冷やす注水などで放射能汚染水が発生し、汚染水を特殊な装置で浄化処理しています。放射性物質トリチウムは取り除けませんが、十分に希釈すれば科学的安全性は確保できる。韓国など諸外国では処理水は海洋に放出しています。

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