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フィリピン訪れる日本人、初の60万人超 改善する治安の影で増える問題 (2/3ページ)

 そもそもフィリピンは、現在では、アジア最貧国に数えられてしまっているが、高い潜在力を持っていた。朝鮮戦争勃発前、フィリピンは当時のGNPにおいてアジア上位国で、当時のタイをも凌駕していたのだ。その後、政治の混乱や治安の悪化などで暗黒時代へ突入して独立後に急成長する周辺国に次々に追い抜かれていき21世紀を迎えている。

 2、3年で急増したストリートチルドレン

 治安が改善傾向にあるフィリピンだが、その弊害とも思われる現象も見て取れる。ストリートチルドレンの増加だ。首都マニラやルソン島の地方都市などへ行くとコンビニエンスストアの店内までストリートチルドレンが入ってきて金銭をたかってくる。日本人だと分かると集団で取り囲むように迫ってきて恐怖すら感じることもある。

 ストリートチルドレンは、18年前や5年前にもいたのだが、つい数年前のフィリピンのコンビニやショッピングモール、ファストフード店などは、肩からライフル銃をさげる警備員がドアマンを兼ねていることが当たり前の光景だった。それが治安改善もあり、マニラ市内のコンビニやファストフード店ではガードマンなしの店も増えてきた。

 ガードマンがいてもライフル銃が短銃に変わった店も多い。それはそれで安全になったという証拠だから歓迎すべきことだが、それが逆にストリートチルドレンたちが店内入ってくる一因となったようだ。見つけた店員にどやしつけられて喧嘩になっている光景もしばしば見かける。

 ストリートチルドレンは、この2、3年で急増したと感じる。実際に増えているのかの統計は見つけられないが、マニラ在住者から、麻薬の売人などマフィアの末端の人たちへの取締強化で、ストリートチルドレンたちの親が逮捕されて孤児になってしまったという話も聞く。

 前出のマニラ在住者が、フィリピンに赴任した昨年春、コンビニ店内でストリートチルドレンから金銭を要求されたのでアイスクリームを買い与えたところ、その隙に尻ポケットのスマートフォンを盗まれたという。彼らはチームプレーを駆使してスリや窃盗もしているので要注意が必要だ。

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