海外情勢

ボゴール植物園の改善要求 インドネシア 市、世界遺産登録目指す

 インドネシア・ジャワ島ボゴール市は、市内にある「ボゴール植物園」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産への正式登録を目指し、運営資金の増額や園内設備の改善をインドネシア科学院に求めている。英字紙ジャカルタ・ポストが伝えている。

 ボゴール植物園は、首都ジャカルタから南に60キロの西ジャワ州ボゴールの高原にあり、ユネスコの資料によると約75ヘクタールの広大な敷地に約1万2350種の植物がある。

 1817年、ドイツ人の植物学者によって設立された、東南アジアで最も古い植物園だ。インドネシア政府が2017年ごろから登録を働き掛け、19年4月にユネスコ世界遺産暫定リストに追加された。

 地元ボゴール市は、世界遺産登録の目標達成には地元自治体とインドネシア科学院の協力・支援が必要としており、デディー・ラキム副市長によると同市は、インドネシア科学院に駐車場や歩道、土産などの公共施設・商品の開発と維持へのさらなる関与と資金を要請した。「外国人観光客の来訪に向け、より良いインフラと宿泊施設を準備する必要がある」と、同氏は述べた。

 ボゴール植物園の入園料は、地元来園者で1人当たり1万5000ルピア(約114円)で、このうち1000ルピアがボゴール市の収入となる。デディー氏は「市には、植物園を管理監督するインドネシア科学院から年間11億ルピアの収入がある。だが、現在の『混雑状況』を考えると(その対応のためには)11億ルピアでは十分ではない」と述べ、植物園への来園者が市内の交通渋滞の原因の一つとなっていることへの対策費用増額を求めた。

 ボゴール植物園植物保護研究プログラムのヘンドリアン所長代理は、市が世界遺産正式登録に向けた一連の支援を求めていることに歓迎の意を示し、「候補指名を受けたことはボゴール植物園、インドネシア科学院、ボゴール市だけの栄誉ではなく、インドネシア全体のものだ。その実現のためにも植物園、科学院、市は連携を密にしなければならない」と語った。(シンガポール支局)

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