海外情勢

量的緩和再開に異論噴出 欧州中銀、9月理事会で

 欧州中央銀行(ECB)は10日、9月11~12日にドイツ・フランクフルトで開いた理事会の議事要旨を公表した。決定した量的金融緩和政策の再開に関し、多くのメンバーから異論が出されたことが明らかになった。

 英紙フィナンシャル・タイムズによると、ユーロ圏の中銀の専門家らで構成される委員会が、量的緩和再開に反対する書簡を理事会前にドラギ総裁らに送付したにもかかわらず、総裁は無視。内部で量的緩和を巡り、激しい意見対立があったことが浮き彫りになった。

 議事要旨によると、多くの理事会メンバーは量的緩和に関し、より厳しい緊急事態にのみ実施されるべき「最終手段だ」などと指摘した。量的緩和には「明らかな多数」が賛成したという。(共同)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus