海外情勢

ECB金利階層化、イタリアに恩恵 中銀への預入額が10月4.4兆円増

 欧州中央銀行(ECB)が導入した金利階層化から最大限の恩恵を受けているのは、イタリアの銀行だ。ユーロ圏の中核国から資金が流出し、イタリアに流れ込んでいる。

 イタリア銀行(中央銀行)のデータによると、イタリアの銀行の中銀への預入額は10月に合計で370億ユーロ(約4兆4700億円)増え、1378億ユーロに達した。一方、他のユーロ圏諸国に対するイタリアの銀行間資金決済のマイナスが記録的に縮小し、対ドイツで特に減ったことが別の中銀データで示された。

 ECBは9月12日の政策委員会で、利下げと量的緩和(QE)再開を含む包括的な追加緩和策を決定した際、所要準備の6倍までの超過準備についてマイナス金利の適用対象から除外することを決めた。この上限に達していないイタリアの銀行などは他国から資金を受け入れ、コストゼロでECBに預け入れることが可能だ。ECBへの預入額が既に多いドイツの銀行などは、マイナス金利が適用されコストがかかるが、一定額に達しなければ免除される。(ブルームバーグ Sonia Sirletti、Nicholas Comfort)

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