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令和最初の歌会始 お題は「望」 陛下、子供の明るい未来をお詠みに 

 新年恒例の「歌会始の儀」が16日、皇居・宮殿「松の間」で「望」をお題に行われた。天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻、寛仁親王妃信子さまのお歌、一般応募の1万5324首(選考対象)の中から入選した10人の歌などが古式ゆかしい節回しで披露された。天皇陛下のお招きで歌を詠む召人(めしうど)は、歌人の栗木京子さん(65)が務めた。療養中の皇后さまが歌会始の儀に出席されたのは平成15年以来、17年ぶりとなった。上皇ご夫妻は出席されなかった。

 「学舎(まなびや)にひびかふ子らの弾む声さやけくあれとひたすら望む」。宮内庁によると、陛下は保育園や学校などを訪れ、子供らと触れ合うたびに、子供らの将来が明るくあってほしいと願う気持ちを表現された。

 「災ひより立ち上がらむとする人に若きらの力希望もたらす」。昨年末、台風19号などで被災した宮城、福島両県を陛下と見舞った皇后さまは、これまで慰問した被災地で高校生ら若者がボランティアとして復旧作業に取り組み、人々に希望を与えていることを頼もしく思い、歌に詠まれた。

 秋篠宮さまは、昭和天皇と那須御用邸の屋上で夜空を見上げた際、たくさんの星が見え、心が躍った思い出を詠まれた。

 秋篠宮妃紀子さまは昨年9月、岩手県釜石市を訪問した際、高台に移転した小中学校の校舎に続く長い階段に、子供らが育てたひまわりの鉢が並ぶ様子を見て、明るい気持ちになったことを歌にされた。

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