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全土封鎖のイタリアに悲惨な感染予測 それでも国民は歌声で鼓舞 (1/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 このコラムの原稿は3月14日に書いている。日々状況があまりに変化するので、「どの時点の状況に基づくか」を冒頭に明記しておく必要がある。

 3月8日、ミラノも新型肺炎の感染防止対策として封鎖対象になった。その翌日から矢継ぎ早にさまざまな措置が発表になり、まずイタリア全土が封鎖になり、次に食品と薬品以外の店舗は飲食店を含めすべて営業中止になった。場所を問わずに可能な仕事はスマートワーキングが奨められ、それ以降、製造や金融など限られた分野以外のオフィスは閉じられている場所が多い。

 なるべく外出は控えないといけない。食料の買い物はよい。しかし、人とは最低1メートルの距離はとらないといけない。すると店内が混み合わないように、店に入るために外で待つ必要がある。そのために行列ができるが、その行列も1メートル以上の間隔を維持しないといけない。

 週末、両親の家に子供たち家族全員で食事をする習慣も停止しろ、と。もちろん弱っている高齢の親の面倒をみるために移動するのを妨げる理由はない。それは積極的に行くべきだ。

 家にいれば息も詰まってくる。たまには外の空気は吸いたい。身体も動かしたい。その自由はある。だが、公園でバスケットボールをすれば、集団になり1メートルの間隔が保てない。小さな子どもを外で遊ばせるのはいいが、親たちがそこで会話に夢中になる環境は避けないといけない。

 ダメ尽くしである。

 それでもぼくの周囲を見る限り、つまりはミラノの一部の風景を見る限り、政令を破って自分のやりたいことをやる、罰金や禁固刑を覚悟している人が多いようにはみえない。

 「君の軽率な行動が他人に害を及ぼすのだ。責任感をもて!」と盛んに語られるのだ。それでも「イタリア政府の措置はやり過ぎではないか?」との声はイタリア国内外から聞こえてきた。そして特に国外メディアからは「イタリアは成績の悪い生徒」のような書かれ方をされる。

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