ローカリゼーションマップ

欧州文化をより深く知らないと…日本のビジネスは道を外しかねない (1/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 人の記憶とは曖昧なものだ。いや、人と一般化してはいけない。ぼくの記憶もいい加減だと最近痛感した(「今頃か!」と当然の如く突っ込まれるとすれば、「何度も痛感するもの」とお答えします)。

 ローカリゼーションマップという活動を今からおよそ10年前にはじめた。その動機については、本連載でも何度か紹介してきた。

 デジタルデバイスのユーザーインターフェースのユーザビリティやローカリゼーションを分野とする、アイルランドの会社のコンサルタントを2000年代前半からやっていたことが背景にある。

 特にその当時、簡易型以上のサイズと機能のカーナビが欧州市場においても普及しはじめ、ドライバーが瞬時に判断できる情報の提示の仕方が問われ始めた。地理把握の仕方は文化圏によって異なるので、認知の問題は即、人の命を奪うことになりかねない。 

 そこで日本のカーメーカーやナビメーカーの商品企画やデザイナーと話すうちに、欧州文化の理解の仕方が分からないために、製品のローカライズの必要の有無が判断できないと気づいた。

 ぼくがローカリゼーションを起点とした文化の読み方に目を向けるよう、「課外活動」をはじめた理由だ。そのために『ヨーロッパの目 日本の目』という本を2008年に書いた。

 …というのが、ぼくの記憶だった。しかしながら、最近、その頃に書いていたブログを読み返す機会があり、途中経過が抜けていたことに気がついた。実はぼくは、ヨーロッパ文化のリサーチをもっと深く行いたいと考えていたのだった。

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