海外情勢

伊、ESM信用枠の申請も 7月末までに最大4.3兆円規模

 イタリアのコンテ首相は、ユーロ圏の救済基金、欧州安定化メカニズム(ESM)に連動する最大360億ユーロ(約4兆3400億円)の信用枠提供を7月末までに申請する可能性がある。同国紙レプブリカが、情報源を明らかにせずに報じた。

 同紙によれば、連立パートナーである反エスタブリッシュメント(既存勢力)政党「五つ星運動」は欧州連合(EU)の復興基金利用に反対していたが、同党のディマイオ外相からコンテ首相は予備的な承認を得た。イタリアは、スペインとポルトガルを含む他のEU加盟国とともにESM融資の申請を目指しているという。

 ディマイオ外相のオフィスは報道を否定。首相官邸にブルームバーグ・ニュースがコメントを求めたが、これまでのところ返答はない

 グアルティエーリ経済財務相は13日遅くにイタリアの公共放送RAI3テレビとのインタビューで、ESM信用枠に関する決定前にまず、復興基金をめぐる協議がまとまることをイタリア政府は望むと語った。

 EUの行政執行機関である欧州委員会は先月、実質的な復興基金となる総額7500億ユーロの経済再建策を提案。欧州委のフォンデアライエン委員長は、コンテ首相がローマで主催した非公開のフォーラムに寄せたビデオメッセージで、「次世代EUプラン」は「イタリアの絶好のチャンス」だと述べ、構造改革加速のために復興プランの活用を強く求めた。

 欧州委のジェンティローニ委員(経済担当)も、反景気循環的なリセッション(景気後退)回避が支出プランの目的だとしながらも、2兆4300億ユーロのイタリア債務を「確かな減少軌道」に最終的に乗せるはずだと主張した。(ブルームバーグ Marco Bertacche)

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