海外情勢

英首相が外出消費の勧め 経済再開にかじ切り7月から封鎖制限を大幅緩和 (1/2ページ)

 英国は7月、新型コロナウイルスの感染拡大で導入していたロックダウン(都市封鎖)による制限措置を大幅に緩和する。ジョンソン首相は規制緩和が新型コロナ感染の第2波を招くリスクをかけてまで、経済の立て直しに大きくかじを切る。

 社会的距離は半減

 イングランドでは観光業、ホスピタリー産業に営業再開に向けたゴーサインが出され、ホテルやパブ、レストラン、映画館は来月4日から再開する。屋外のジムや児童公園のほか、図書館や社交クラブ、コミュニティーセンター、美容室なども同日から再開が認められる。また、互いの「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」を2メートル以上から1メートル以上へ半減する。

 スコットランドやウェールズ、北アイルランドの各地方自治政府は、いつどのようにロックダウン措置を緩和するかについて、独自の判断を下す。

 新型コロナによる死者数が欧州最多の英国では、3月に全国にロックダウンを導入。英政府は5月以降、段階的な規制緩和を進めてきたが、経済は過去300年で最悪のリセッション(景気後退)に直面しており、経済立て直しに向けた制限措置の緩和を加速するよう与党・保守党内からジョンソン首相に圧力がかかっていた。

 首相は感染の第2波で起こり得る被害とロックダウンで経済が日々受けるダメージとのバランスを取るという問題に直面している。23日の政府発表によれば、主な雇用支援計画2件でこれまで300億ポンド(約3兆9900億円)以上の費用がかかっていることが明らかとなった。閣僚らは当該計画が終了した段階で、支援を受けている920万人の雇用のどれだけが失われるかを懸念している。

 首相は23日夜の定例記者会見で英国民に対し、「外出し、金を使おう」と明確なメッセージを発した。ただ、「皆が注意深く、助言に従う様子を見たい」とも述べ、新型コロナの感染が再び拡大し始めた場合には規制を再び導入する方針を繰り返した。

 「1人で庭」が多数

 首相が日常生活への回帰に全力を注いでも、7月はまだ全く異なった状態になりそうだ。注文する人でカウンターが混雑していたパブは、代わりにテーブルでのサービスと注文の列を導入しなければならない。教会は集会を開くことはできるが、聖歌はなしだ。結婚式も執り行えるが、参列者は最大30人までとなる。

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