国内

都知事「不要不急の都外への外出自粛」呼びかけ

 東京都の小池百合子知事は15日、新型コロナウイルスの感染状況に関する警戒の4段階の指標のうち、最も高い「感染が拡大している」へ引き上げる方針を表明した都のモニタリング会議で、「都民には不要不急の都外への外出はできるだけひかえてほしい」などと改めて呼びかけた。

 小池知事はこの日、都の感染状況などを分析するモニタリング会議に出席。接待を伴う夜の街関連の飲食店関係者の感染が拡大していることを受けて、十分な感染防止対策が講じられていない飲食店などの利用を避けるよう都民に呼びかけた。また、飲食店側に対し、店内の消毒にくわえ、従業員のウイルス検査実施を進めるよう求めた。

 都内では、新宿区の劇場で30人以上のクラスター(感染者集団)が発生。小池氏は「劇場などを利用する人は名簿をあらかじめ記入したり、感染の可能性を把握するために都や国のアプリなどをインストールしてほしい」などと訴えた。

 都内では7月に入ってから新規感染者が3桁の日が増え、12日までは4日連続で200人台となった。14日時点では直近7日間の平均が173・7人に上り、緊急事態宣言期間中の最大だった167・0人(4月14日)を超える状態になっている。

 現在の指標が導入された今月2日以降、新規感染者数や救急への相談件数などに基づく感染状況は2番目に当たる「感染が拡大しつつあると思われる」に位置付けられている。入院患者数など4項目から判断した医療提供体制は当初3番目の「体制強化の準備が必要であると思われる」としたが、感染者数が200人台に上った今月9日に2番目の「体制強化が必要であると思われる」とし、1段階引き上げた。

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