海外情勢

米中協議「双方が進展確認」 第1段階貿易合意でUSTR声明

 米中両国の高官は米東部時間24日夜(日本時間25日午前)に第1段階の貿易合意をめぐり電話会談を行った。米通商代表部(USTR)が声明で明らかにした。双方が進展を確認し、合意の成功に向け必要な措置を取ることにコミットしていると説明した。専門家は両国関係が完全なデカップリング(分断)には至らないと分析している。

 会談には米国側からライトハイザーUSTR代表とムニューシン財務長官、中国側からは劉鶴副首相が参加した。

 USTRの声明によると、双方は、知的財産権保護の強化や金融サービス・農業分野での米企業に対する障壁の撤廃、技術移転の強制の廃止を確実にするために貿易合意が求めた構造改革の実行に向け中国が講じた措置を議論したという。

 米中関係が技術の安全性や香港問題、新型コロナウイルスへ対応などをめぐり悪化する状況にあって、貿易は両国が協調する数少ない分野の一つとなっている。しかし、中国が第1段階合意で公約した米国の農産品とエネルギー、工業製品の購入ペースは今年の目標を大きく下回っている。

 USTRは声明で「両国はまた、中国による米産品購入の大幅拡大と、合意履行に必要な将来の行動についても話し合った」と説明した。

 オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の大中華圏チーフエコノミスト、レイモンド・ヤン氏は「少なくとも、声明は、貿易合意がなおトランプ政権に重宝されていることを示している。大統領選を控え、中国による米国の農産品・エネルギーの購入は依然として魅力的な取引となっている。このため、両国の完全なデカップリングには至らないということだ」との分析を示した。

 中国国営新華社通信も劉副首相がライトハイザー、ムニューシン両氏と電話会談を行ったことを伝えた。それによれば、米中はマクロ経済政策の協調強化や第1段階合意の履行に関して建設的な協議を行った。両国は合意の履行を前進させるための環境作りで合意したという。(ブルームバーグ helsea Mes、Eric Martin)

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