海外情勢

バイトダンス、中国政府の規制強化に「厳守」表明 TikTok売却ずれ込みも

 【北京=三塚聖平】動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国IT企業の北京字節跳動科技(バイトダンス)は31日までに、中国政府がこのほど公表した海外への技術移転の規制強化を厳守すると表明した。トランプ米大統領が米国事業の売却を同社に命じているが、交渉が滞る可能性が浮上している。米メディアは、11月の米大統領選後に売却決定がずれ込むとの見方を伝えている。

 中国商務省と科学技術省は「輸出禁止・制限技術リスト」の改訂版を8月28日に発表したが、この中には人工知能(AI)関連などの先端技術が含まれる。国営新華社通信は、バイトダンスの米国事業売却に言及し、「改訂後のリストを真剣に検討し、交渉を一時停止すべきかどうか慎重に考えるべきだ」とする専門家の意見を29日に配信した。

 こうした動きを受け、バイトダンスは「厳格に順守する」とする声明を30日夜に発表した。

 米ブルームバーグ通信は、新たな規制により中国当局による承認手続きが必要になるため、ティックトックの米国事業売却が遅れるという関係者の見方を報じている。

 トランプ氏は、中国ハイテク大手を米国から締め出す姿勢を強調しており、8月14日にはバイトダンスに米国事業を90日以内に売却するよう命じた。これまでに米IT大手のマイクロソフトやオラクルなどが、買収に向けて交渉を進めていると報じられている。

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