海外情勢

中国、8月の輸出9.5%増 各国の経済活動再開が後押し

 中国の輸出は8月もドルベースで増加した。主要貿易相手国による段階的なビジネス活動再開が寄与した。一方、輸入は予想に反して減少した。

 税関総署が7日発表した8月の輸出は前年同月比9.5%増の2353億ドル(約25兆円)と月間で過去3番目の規模だった。エコノミスト予想の7.5%増を上回った。一方、輸入は前年同月比2.1%減。予想は0.2%増だった。米国からの輸入は1.8%増、関係悪化が目立つオーストラリアからの輸入は26.2%減った。

 8月の貿易黒字は589億ドルだった。対米黒字は342億ドルと2018年11月以来の高水準となった。

 ノムラ・インターナショナル(香港)の中国担当チーフエコノミスト、陸挺氏は「新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の中で中国の輸出が予想外に底堅いのは、個人防護具(PPE)や在宅勤務製品の輸出急増、コロナで深刻な打撃をなお受けている競争相手の一部新興国の輸出減少など一部の特殊要因によるものだ」と指摘した。

 陸氏は8月の工業生産がさらに伸びる可能性があると分析し、中国人民銀行(中央銀行)による政策の現状維持をサポートすると述べた。

 マスクを含む繊維の輸出は1~8月にドルベースで前年同期比33.4%増えた。

 アジアや世界の多くの国・地域で経済活動が段階的に再開され、中国製品の輸出をさらに後押しする可能性がある。(ブルームバーグ Sharon Chen、Lin Zhu)

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