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菅新総裁会見(3完)デジタル庁創設「どうしても各省庁が持っている」

 「それとデジタル庁やこの厚労省再編の省庁改革ということでありますけど、今回のコロナ禍の中であって、浮き彫りになったのは、やはりこの日本のデジタル関係というのが、機能しなかったということが一つの大きな課題であります。実は私、マイナンバーカード、去年から対応してきてたんです。これだけのお金をかけて、なかなか、(普及率が)12%でしたから、これを普及させようと思って、まずやったのが、厚生労働省に健康保険証として使えるような、こうしたことを厚労省としてました。かなり強い抵抗があったんですけども、これは何とか協力してもらえるようにいたしました。ですから、確かラインでした? だと、これ失礼しました。もうそんなに時間がかからないで保険証は使えるようになりました。今は免許証も検討になってますから、少しずつ省庁の壁を越えながら、最終的にはマイナンバーカードがあれば、役所にわざわざ行かなくても24時間365日できるような、そうした方向にしたいというふうに思います」

 「私がなぜデジタル庁を作るといったかといえば、やはりどうしても各省庁が持っているんです。それを法律改正をしなければできませんから、思い切って、その象徴としてデータ庁を作ると。それで法改正も早速やっていきたいと。法改正に向けて早速準備をしていきたい、こう思っています。そういう中で、デジタル庁というものを作り上げて、一つの象徴になると思います」

 「私自身、このコロナ禍の中にあって、(令和2年度)第2次補正で光ファイバーに500億円予算つけてます。これは私、総務省が当初300億円の要求だったんですけども、こういう機会だから一挙に、日本全国に光ファイバーを敷設しようと思いまして、離島まで含めると500億円でできるということで、要求より200億円多くつけてますから。そういう意味で、意気込みというのも皆さんにご理解をいただけるのかなというふうに思っています」

 「選挙で省庁再編というのはどうでしょう。考えてもないんですけども。ただ、抵抗するというんですかね。今は、省庁の皆さんも、変えていかなければならないと私はかなりの人たちが思い始めてきたんじゃないでしょうか。私が官房長官やってたから、ああ、官房長官をやっているからということでなくてですね。省庁そのものもやはり改革に前向きにしないと立ちゆかなくなるという、そうした考え方の方が非常に大きくなってきているのかというふうに思っています。いずれにしろ、目標を決めたら、それに向かって進んでいきたい。こういうふうに思っています」

 --北方領土交渉について。ロシアに4島返還を求めていくか

 「北方領土ついては、私今申し上げましたように、四島の帰属を明確にした上で交渉していく。それと、安倍晋三首相に相談ということですけど、やはり、ロシアがプーチン大統領でありますから、首相とプーチン大統領の間は極めて信頼感があります。もっと言いますと、森喜朗元首相とプーチン氏ともやはりものすごい信頼感があるんですよね。そういう中で、安倍外交についても、森元首相から、いろんな助言をいただいて進めてきているということも事実でありますんで。やはり外交というのは総合力でありますから、ありとあらゆるものを駆使する中で進めていくだろうというふうに思います」

 「それと、プーチン氏は柔道が大好きで、日本の山下泰裕先生が一緒に来れば、交渉がしやすくなると、そういうことを平気で言われるほど、柔道にはですね、親近感を持ってるようで。プーチン氏が訪日したときも全て山下選手に同行いただいたということも事実ですから。やはり同じ人間ですから、やはり自分のあう人ということはものすごい大事なんだろうと思います」

 --憲法改正に具体的にどう取り組むか

 「自民党は、憲法改正を是として立党された政党であることも事実です。そして、もう70年以上たつわけでありますから、現実とそぐわないことがたくさんあります。そういう中で、自民党は(改憲)4項目を決定をし、4項目を中心に、国会の中でそれぞれの政党の立場を明確にして、まず憲法審査会を動かしていくことが大事だというふうに思います。そこで議論して、国民の雰囲気を高めていくということも大事だというふうに思います。いずれにしろ、私自身総裁として、そうした憲法改正、4項目中心に、自民党はもう決定をしてますので、そうしたことに挑戦をしていきたい。こういうふうに思います」=おわり

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